かわさき北部斎苑

昭和7年に開設した川崎市立葬斎場は、昭和57年に現在の火葬棟・休憩棟、昭和60年3月に斎場棟が竣工した。築後36年が経過した「かわさき北部斎苑」は、施設整備の老朽化・火葬需要の増加・多様な葬儀形態に対応すべく「管理棟」を新たに増築する計画が立案された。斎場は訪れる人が、故人との思い出を偲び、永遠の別れを悲しみ、冥福を祈る場所である。新たな時代に設けられる管理棟の役割として、「やさしさ」と「やすらぎ」のある空間となるような空間づくりを心掛けて計画をしている。外装はガラスブロックのパネルウォール工法を採用し、乳白色と透明の組み合わせで構成し、グリッドによって表された画一的で印象的な外観は、隣接する既存棟のボリュームに寄り添いながら管理棟としての存在感を示している。ガラスブロックの内側では、乳白色のガラスブロックから、やわらかな光を室内に取り入れ、窓状に構成された透明ガラスブロックからぼんやりと外を眺めることができる。式場や収骨を待つ間、故人のことを思い浮かべ懐かしむことができる落ち着いたやさしい空間を作り出している。夜になれば反対に内部の光がガラスブロックを通して外部にこぼれだす。管理棟そのものが行灯のようにやわらかい光放つことで、通夜に訪れる人の心を癒し、やすらぐ存在になることを思い計画した。

所在地
神奈川県川崎市高津区下作延6丁目18−1
主要用途
行政施設
竣工年
2018年
業務期間
2014年09月 〜 2018年03月
敷地面積
21660.43㎡
建築面積
555.32㎡
延床面積
1898.2m²
階数
4階
高さ
19.92m
構造
S造
発注者
川崎市

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