社内向け現場勉強会に参加して お知らせ

 百聞は一見に如かずと言いますが、正しくは紙上で学びつつ実物も見ることが重要なのだと、先日社員向けに開催された現場勉強会に参加させていただいて感じました。

 現場監督のご協力の元、現場勉強会が開催された物件は「恵比寿西二丁目複合施設(仮称)(東京都渋谷区恵比寿西2-13-5 設計:株式会社翔設計、施工:東急・升川建設共同企業体)」もともと都営住宅2棟が建設されていた敷地に新たに建てられる、共同住宅、保育所、児童福祉施設ほか4施設が一つの建物内にある複合施設です。施設数の多さは元より、法令上の区画の制限があったり、構造の特殊さや設備の取り回しなど、留意しなくてはならない点は多岐にわたります。
 開催時は、最上階へのコンクリート打設中で、中階層から下階層にかけては設備工事や内装工事が順次施工されているという、躯体工事から内装工事までを段階的に見ることができる、ちょうどよいタイミングでした。工事の施工方法等を知識で知った上で見る現場は、図面上や模型で考えられた計画が実際にはどう実体化されていくのか、空間として広さをどう感じるのか、配管や動線がどう影響するのか、竣工後では中々見ることのできない部分についてどう収めているのか、様々な部分で学びがありとても有意義な時間でした。

 実物を目にする・触れることや空間の中に身を置くことで、一つの知識や数値が教科書的な理解ではなく実感として身につき、さらに言えばその後自身で実行してみることでその人の能力になっていくのだと思います。

 竣工は2021年とまだ先になります。完成の暁にはどのような空間に仕上がったのか、改めて見学に訪れたいと思います。