1985年、新宿人形町で有限会社翔設計を創立し、３人でスタート。
古い雑居ビルのがらんどうな事務所にあるのは電話１本だけ。構造技術者の集まりで、
主に大手設計事務所・ゼネコンの下請けをやりつつ、地元の店舗・ビルの設計、保存建築、耐震関連の仕事を行う。
バブルの絶頂期で仕事はかなり多く、仕事に追われ残業をするのが当たり前な時代。

少しずつ人数も増え、事務所を千駄ヶ谷に移転。社内は意匠と構造の技術者しかおらず、
継続して耐震の業務を行いながら、公官庁の仕事を始める。その後設備の技術者も加わり、業務の幅を広げる。
20代の社員が多く社内は活気があふれていた。この頃にCWCADが導入され、仕事の仕方が一気に変わった時代。

たばこを吸いながら仕事をするのが当たり前な時代。小さいオフィスに30人がぎゅっとして働いていた。
この頃からマンションの修繕工事のコンサルタント業務を確立し、新たな業務展開を行い、それが今日の主力事業へと成長する。
当時は住宅地図を見ながら物件を落とし込み、地道にパンフレットを配布し、探り探りの営業活動を続けていた。

ようやく50人になり、会社らしくなってきた時代。社内には意匠・構造・設備の技術者が在籍し、官公庁の新築・改修、マンションの修繕工事を主軸に売り上げを伸ばす。マンションの改修工事コンサルタントは業界トップクラスの実績で突き進む。一方で仕事は山積みで残業する日も多々・・・

社員数１００人越えを目指し、拡大路線へ。社員も一気に増え、その増加スピードに社内体制の構築が追い付かず、
苦戦しながらも拡大を遂げる。若い社員も増え、イベントや日々のコミュニケーションは活発に行われており、
会社全体が勢いに溢れていた時代。マンションのコンサルタントに加え、動物園など新しい領域にも業務を広げる。

公官庁・マンションに加え民間の業務が増え、設計事務所という狭い領域から「プロジェクトマネジメント企業」への転換期。これまでのノウハウの蓄積により、設計だけでなく事業企画～設計～工事～管理まで総合的なマネジメントを実現できる体制へ成長。また高経年建物の急増という時代背景の中で、改めて長寿命化・修繕の重要性が浮き彫りとなり、翔設計の強みを発揮できる時代へ入る。